2020年6月23日 (仮訳)Heliocybe属の新種、Heliocybe villosa Zhang, M., Li, T-H. & Song, B. 2018. Heliocybe villosa sp. nov., a new member to the genus Heliocybe (Gloeophyllales). Phytotaxa. Available at: https://www.biotaxa.org/Phytotaxa/article/view/phytotaxa.349.2.8 [Accessed June 23, 2020] 【R3-07435】2020/6/23投稿 【お読みください】 大菌輪のコンテンツ「論文3行まとめ」は、あくまで論文の検索の補助として提供されている情報です。作成者は専門家ではなく、翻訳や内容の解釈が誤っている場合がありうるので、正確な情報は必ず元の論文で確認してください。また、このページのリンクは必ずしも有効ではありません(大菌輪未掲載の種や、MycoBank/Species fungorum未登録の種がありうるため)。 3行まとめ 中国広東省の混交林で採集された菌を検討し、Heliocybe villosaとして新種記載した。 本種は傘が帯黄褐色で橙褐色の長軟毛または綿毛に覆われ、襞が白色で密、担子胞子が広円筒形~類腎臓形でクランプを欠くことなどで特徴づけられた。 本種はH. sulcataに続くこの属の2番目の種であり、基準種とは子実体の肉眼的形態や担子胞子のサイズなどが異なっていた。 中国広東省韶関市南嶺国家森林公園 (新種) Heliocybe villosa Ming Zhang & T.H. Li 語源…長軟毛状の(傘表面の性状から) 【よく似た種との区別】 Heliocybe sulcata アジアに分布する ITS領域に基づく分子系統解析で近縁 本種と異なり北米、ヨーロッパ、南アフリカなどに分布する 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり傘表面が長軟毛状ではなく鱗片状 本種と異なり傘表面の中央部から縁部にかけて乾燥時放射状の縞模様を生じることがある 本種と異なり襞が帯黄色 本種より襞の間隔が疎 本種より担子胞子のサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neolentinus kauffmanii(エゾナミハタケ) 腐生菌である 本種より子実体のサイズが大きい 本種より子実体がしっかりとしている 本種と異なり傘表面が長軟毛状ではなく無色~粉状 本種より担子胞子のサイズが小さい 本種より側シスチジアが豊富である 本種より側シスチジアのサイズが大きい ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される Neolentinus lepideus(マツオウジ) 腐生菌である 本種より子実体のサイズが大きい 本種より子実体がしっかりとしている 本種より担子胞子のサイズが大きい 本種と異なり傘表面が長軟毛状ではなく無色~粉状 本種より側シスチジアが豊富である